都合のいい女になるはずが溺愛されてます
流し終えたあと「ついでにお背中も流しますね」と言ってボディーソープと旅館のアメニティの泡立てネットを手に取った。

泡を作って佐久間の背中に広げる。
すごい、これだけ広いと洗いがいがある。


「はい、前はご自分で洗ってください」


泡立てネットを渡したら佐久間はそれを受け取ってなぜか立ち上がった。


「じゃあ仁奈、それ取って。交代しよ」

「は?」

「嫌なら俺が剥ぎ取るけどいいの?」


佐久間は徐々に距離を縮めて巻きつけたタオルをまた引っ張ってくる。


「じ、自分で取るから引っ張らないで」

「焦ったら敬語抜けちゃうのかわいいよね。狙って言ってる?」

「そんな器用じゃありません」


すっかりその気の佐久間の目をまともに見ることができない。
とりあえず下を向きながらタオルを外して、前だけ隠して座った。


「こう見ると仁奈の身体ちっちゃい」


そう言いながらボディーソープの泡で優しく洗う佐久間。
最初は背中に触れるだけだったけど、だんだん触り方がやらしくなってくる。
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