都合のいい女になるはずが溺愛されてます
外回りがなくて快適な日。
仕事のために広報部があるフロアに寄ったらなにやら騒がしい。


「あの、送ったメールに返信来ないんだけど届いてます?」

「あ、佐久間くんちょうどよかった!コレ見てよ」


固まって話してる数人に話しかけたら、その中の同期の女が振り返った。
コレ見てってなに?俺の声聞こえてた?

俺は基本的に自分から広報部には行かない。
なぜなら面倒な女が多い部署だから。


「彩乃あやのちゃん、絶対髪下ろした方がいいよね!」


話題の中心にいたのは見たことない顔のいかにも新卒っぽい女。
童顔に華奢な身体。んー、俺のタイプじゃない。


「ねえ佐久間、聞いてる?」

「ああ、聞いてる聞いてる。いいと思うよ」


愛想笑いで適当に答えたら彩乃とか呼ばれた女は顔を真っ赤にする。
男に免疫ない感じが一昔前の俺なら狙い目だなとか思ってたかも。

今はちょっと引くけど。仁奈くらいツンケンしてた方がいじりがいがあって好き。
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