都合のいい女になるはずが溺愛されてます
動いたことで跳ねたお湯が密着した素肌に当たってビク、と肩が震える。


「気が変わった、しよ」


熱を孕んだ声が耳をくすぐる。
官能的な誘いに身体が硬直してしまった。


「今日はしなくていいって言ってたじゃないですか」

「うるさい」

「んむっ……!」


言葉で抵抗しても口を塞ぐためにキスをされては意味が無い。
驚いて跳ね除けようとしても密着した身体をさらに近づけて逃げる隙間をなくそうとする。

佐久間に抱きしめられながらキスをされると、いつも多幸感に負けて抵抗する気力すら奪われる。
その頃に私の弱い所を刺激してくるから、警戒心なんて溶かされて受け入れるしかなくなってしまう。


「さすがにのぼせるからベット行こっか」


提案に頷いて浴槽から出た後も火照りは消えなかった。
こうやって佐久間に落とされて、もてあそばれてるってわかってるのに身体は応じてしまう。

その夜は空が白むまで求められた。
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