都合のいい女になるはずが溺愛されてます
佐久間が作った2種類のサンドイッチは当然おいしかった。


「おいしいです」

「言わなくても顔に書いてるから。仁奈って割とリアクションいいね」

「変なこと言いますね、職場では愛想がないって言われてるのに」

「いいよ別に接客業じゃないから。愛想良くても仕事できなけりゃ意味ねーし」


私も愛想のない女が悪いとは思わない。
それを女を知り尽くしている佐久間が肯定してくれるは思わなかった。


「仁奈に文句言ってるやつは理想高すぎ。あと女の固定観念こじらせ過ぎ。
だから気にしなくていいよ」


まさか佐久間に心を掴まれる日が来るとは。
思わず感動してしまったようで、気がつけば自ら口を開いていた。


「佐久間さん、今夜のご予定はありますか?」

「ないけど、さすがに自分の家に帰るつもり」

「そうですか……」


だけど歩み寄ろうとしたところで上手くいくわけがなく。
むしろ土日は佐久間と一緒にいるのが当然と思っている自分に恥ずかしくなった。

思わず目を背けた瞬間、佐久間が笑ったのが見えた。
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