都合のいい女になるはずが溺愛されてます
その晩、作った唐揚げは佐久間に好評だった。
ご飯を食べた後お風呂に入って、ソファに並んでロードショーを見ていたらいつの間にか寝てしまった。


「んん……重い」


佐久間に抱きつかれた状態で朝を迎えた。
目を開けたらソファからベットに移動している。
全然覚えてないけど佐久間が運んでくれたのかな。

そんなことよりベット広いのに、私の家で寝るクセが抜けないのか密着してくる佐久間が重たい。


「佐久間さん、起きてください。重いです」

「んー……」


でも完全に寝ぼけてるから離してくれる気配がない。
それどころか抱き寄せられて身動きが取れなくなった。


「本気でビンタしますよ」

「……それは、やだ」

「じゃあ手を離してください」

「もうちょっと、余韻……欲しい。あと5分したら叩き起して」


余韻とは?分かんないけど5分経ったら叩き起していいと言質を取ったので枕元に置いたスマホを手に取って時間を潰すことにした。
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