Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「……」

「笑っていいよ。結菜ちゃん。」

「あの…吉沢先輩…」

「あの人…俺の高校の時の家庭教師だったんだ。」

「え?」

「俺の心も身体もめちゃくちゃに弄んで…それで…今最後の最後に振られたみたいだね。」

「ずっと…好きだったんですか?」

「うん…あの人と同じ会社就職して…これでやっと手に入るって…仕事頑張ったのにさ…東京行っちまうし…それで俺も追っかけたら結婚しましたとか…意味わかんないよね…」

意味わかんないのは…わたしですよ…先輩…

「結菜ちゃんのことは…ごめん…利用した。」

は?利用…?

「結菜ちゃん、会社でも人気あるからさ。その子とデートとかして噂になればちょっとはヤキモチ妬いてくれるかなんて期待してたんだ…」

な、なんなのそれ…?

わたしの中で…あまりの衝撃に…心の均衡を…保つので精一杯だった。
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