Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「結菜ちゃん…ごめん…俺そんな強い人間じゃないよ。」

なに、このなよなよした感じ…
こんなの…先輩じゃないよ。

いや、違う…
わたしが勝手に先輩像作り上げてただけだ…

この人は誠実な素晴らしい人だって…理想…押し付けてただけなんだ…

この人は…そんな人じゃないんだ…

「先輩わたし帰ります。サヨナラ…」


そのまま…わたしは、居酒屋を出た。
扉を閉める瞬間にもう一度先輩を見たら、笑って…わたしを見て、

「ごめんね。結菜ちゃん。」

と言った…。

馬鹿みたい…
わたし…

走った…

電車乗って泣きそうになりながら…
窓の外見て…

ほんとバカなわたしを…
理輝の言うこと頑なに聞かなかったわたしを…
呪った。


マンション着いて…
トボトボ歩いて…

気付いたら…
理輝のマンションのインターホンを押していた。
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