Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「わかったからもうあんま近づかないで。」

俺がズイッて一歩、歩み寄ったら、結菜が持っていたでっかいフェイスタオルで自分の顔を覆った。

「わたしかなりひどい顔してるんだし。見ないで。」

「泣いてたの?」

いじわる言ってみた。

「泣いてない…」

「どうみても目はれてるし、もう隠しても無駄だし。誰のこの思って泣いてたんだよ?」

「や。見ないで。」

結菜はいっそのことタオルで顔を隠す。

ふとタオルを見ると、男性もののブランドタオル。

これ、亜輝の好きなやつじゃ?

「なぁ。そのタオルどうしたの?」

「え?」

結菜がタオルに目をやった。

「あ、これは亜輝さんに丘の上でもらった…。」

「は?丘の上?」
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