Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「夜景見たときにね。わたしが泣いたもんだから。」

「は?」

夜景って何?

「だって、返さなくていいって亜輝さんがいうもんだから…。」

「てか、夜景見たの?亜輝と。」

「長野行く前に…ちょっと…」

一瞬…亜輝のペロッて舌出して笑ってる顔が思い浮かんで、殴ってやろうかって思って…それで、気づいたら、結菜を玄関横の壁にドンって押さえつけてた。

ムカついて、結菜の頭の横の壁にゴンって自分のおでこを押し付けた。

「理輝?」

「ムカつく…」

「え?」

「そのタオル貸して。」

そして頭を上げると、結菜の手からタオルを半ば強引に奪い取った。

「これは、俺が使う。」

「う…うん。」

なによりもあのとき、ウダウダしてて結菜を避けてた自分にムカついた。

もうちょっとでほんとに亜輝にもってかれるとこだったんじゃね?俺。

「ってことだから…」

結菜をひょいって抱き上げてお姫様抱っこした。
< 264 / 298 >

この作品をシェア

pagetop