Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「だから、それが腹立つんだよ。俺だけ知らない人みたいじゃん?」

たぶん、俺の顔はかなりブスってしてたんだと思う。
結菜がクスクス笑った。

「わたしね。あのあと、ホテルで、部屋に篭ってからすぐ、元カレの電話番号とか全部、消してブロックしたよ。」

「え?」

「未練あったわけじゃないけど、もう関係ない人の電話番号入れてるのはおかしいかなって思って。」

「そ。」

素っ気なく言って俺は、結菜をフワって抱きしめた。

なんか喜んでる自分の顔見られたくなかったし。


けど、結菜は俺の両手の間からひょいって顔を出した。

「わたしは…理輝だけいればいいの。」

上目遣いで言った結菜はあまりにかわいくて、俺はかなり嬉しくて、きっと真っ赤になったに違いなくて、見られたくなくて、もう一度結菜を抱きしめた。

「バーカ。」

そしたら結菜はまたクスッて笑った。
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