Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「ずっと、用意してたんだよ。ほんとは。」

「え?」

「ちゃんとプロポーズしたくて。」

「いつ?」

「まだ付きあい始めたころに…。」

「そんなころから?」

「うん。俺は…結菜が最後の女って決めてたし。だから、絶対死ぬまで結菜としかつきあわないし、キスもセックスもしないし。」

「理輝…」

「ってことは当然、結婚しかないじゃん。」

涙があふれてきた。

「そのくせにさぁ。なんか母さんが勝手に結婚式の日取りとかすすめちまうもんだから。ちゃんとプロポーズできねぇし。ホントは一緒に住んで、そのあと、頃合いを見計らってこれ渡そうって思ってたのにだよ。」

「うん…」

涙で声がでない。

「だから今ちゃんとやろうって思って。俺の気持ちは、そういうことだから。」

「う…ん。」

そっとその指輪はさっきはめた結婚リングがはまっているわたしの左薬指にはめられた。
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