Favorite Love~本命は一番近くにいた~
結菜は、恥ずかしがって下を向いてたので全然気づいてない。

けど、正面の向こうのほうに見えるのはまさに吉沢さんだ。
1人で…ショッピングか?

吉沢さんの視線が俺たちの方に向く…
その瞬間に何故か俺はギュッとより一層、結菜を俺の方に引き寄せ、結菜から吉沢さんが見えないように右の方へ曲がった。視線をガードし、俺も結菜の方を向いて話しかけ、吉沢さんには気付いてないフリをする。

吉沢さんが横を通ったであろう瞬間…

「俺から離れんなよ。」

って結菜の耳元で呟いた。

結菜は肩をビクッてしてちょっと反応したことになんとなく満足。

かたくなった結菜をまたいっそのこと引き寄せて、しばらく歩く。

「ねぇ。もういいでしょ?」

結菜がチラッとこちらに目だけ向けた。

「ダメ。まだどっから現れるかわかんねーじゃん?電車乗るまでダメな。」

「え…もう…」

「なんならまたキスしてやろうか?」

ニヤッて笑って言ってみたら、

「なっ!何言ってんのよ!」

って真っ赤になっててまた満足。
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