エリート外科医は最愛妻に独占欲を刻みつける
実家に連絡を入れてから、約一カ月が経つ。梅雨に入って、じめじめとした過ごしにくい季節になった。
その間に、遅れていた私の生理は復活した。後から色々と情報収集したところ、妊娠検査薬というのは市販のものでも実に優秀で、ちゃんとした期間に行った検査結果はかなりの確率で間違いないのだという。つまり、私がひとりで焦って混乱して空回っていたことになる。
生理が来たことを複雑な気持ちで大哉さんに報告すると、彼は「体調が戻ってよかった」と笑って抱きしめてくれた。
この人は、本当に、人間ができすぎていないだろうか。こんな人の奥さんに私が……と恐れ多くなると同時に、よかったと思えた。
彼に出会えてよかった。
結婚は早々に決まっているけど、私はちゃんと日々、彼に恋をしていた。
そして、私たちはいつのまにか半同棲状態になっている。大哉さんに会うと、どうしてもせがまれて泊まっていく流れが多く、それに合わせて着替えを持ち込めば後はもう、なし崩しだった。
まあ、両親への挨拶が済んだら、婚姻届をすぐに出して一緒に住むことは決まっているのだから、全然いいのだけれど。
どうしてか、大哉さんと話していると、強制されるわけでもないのに結局は彼の思う通りになる。
私が、御しやすいのだろうか。