エリート外科医は最愛妻に独占欲を刻みつける
そのこともあり働きながらできる勉強を、と考えていたのだが、どうせなら医療関係を取りたいかな……と下心が少々入ってしまうのは、よくないことだろうか。
でも、医療関係は常に雇用があるし、医療事務なら働きながら取れるのではないかと、実は資料請求していたりする。
「ま、すぐにどうこう考えなくても、勉強して資格取っとくのはいいことじゃない?」
「そうだよね」
そうなったら、私も忙しくなるしあまり寂しいと感じずにすむかもしれない。
よし。やっぱり何か、勉強しよう。
直樹さんとのことで不安になるのは、自分自身にも理由があると思っている。前の会社が倒産して再就職に難航してから、なんとなく自分に自信が持てないでいた。
サチに背中を押してもらって、少し元気が出た。
「この後どうする? どっかいく?」
「サチ、夜勤明けでしょ? 大丈夫?」
「明日朝から仕事なんだけどさ、今朝帰って爆睡しちゃったから、良かったら眠くなるまで遊ぶの付き合って」
夜勤のある仕事は大変だ。
もちろんいいよと返事をして食事を終えカフェを出る。
「どうする? 手っ取り早く疲れて眠くなるなら身体動かしにいく?」
室内でいろんなスポーツが楽しめる施設が近くにあったはずだ。スマホで検索しようと手にしたちょうどその時、メールの着信があった。
「あ、直樹さんだ。ちょっと待って」
サチに声をかけて、道の端に寄り立ち止まる。アプリを開いて表示させると、ごく短い文章のメールだった。