愛され王女は王の道をゆく
何気ない世間話をしているように見えて、様々な店から情報を収集し、分かれたピースを組み合わせる。
そうすることで、物流や国民の幸福度を測っているのだ。
王になる気がなかったのに、何年も昔からやっている辺り、兄たち譲りの国民第一主義なのか、天然の王の器を有しているのか。
付き合いの浅いリィンには知る由もなかったが、人柄、武芸、学力において優秀な兄や弟たちが大絶賛する少女である。
リィンは後者なのかも知れないと、単なる勘でしかなかったが、なんとなくそう感じていた。
そうやって、注意深くアナスタシアを観察していた所為で、リィンは悔やみきれないミスをしてしまった。
アナスタシアに連れられるがままに移動すれば、段々と人けがなくなってくる。
「アナスタシア様。これ以上は流石にマズいのでは?」
「意外と早く気付いたのは評価に値するけど、私の名前を様付けで言ってしまったのは、残念だけど減点対象ね」
アナスタシアは振り返らずにそう言うと、太ももに手を当てる。
リィンは朝の出掛けに、アナスタシアが閉まった短刀を思い出す。
慌てて周囲に気を張り巡らせると、幾つか微弱ながら殺気を纏った何かが隠れているのが分かる。
一度掴めば気配がよく分かる。
間違いない。本物の暗殺者だった。
そうすることで、物流や国民の幸福度を測っているのだ。
王になる気がなかったのに、何年も昔からやっている辺り、兄たち譲りの国民第一主義なのか、天然の王の器を有しているのか。
付き合いの浅いリィンには知る由もなかったが、人柄、武芸、学力において優秀な兄や弟たちが大絶賛する少女である。
リィンは後者なのかも知れないと、単なる勘でしかなかったが、なんとなくそう感じていた。
そうやって、注意深くアナスタシアを観察していた所為で、リィンは悔やみきれないミスをしてしまった。
アナスタシアに連れられるがままに移動すれば、段々と人けがなくなってくる。
「アナスタシア様。これ以上は流石にマズいのでは?」
「意外と早く気付いたのは評価に値するけど、私の名前を様付けで言ってしまったのは、残念だけど減点対象ね」
アナスタシアは振り返らずにそう言うと、太ももに手を当てる。
リィンは朝の出掛けに、アナスタシアが閉まった短刀を思い出す。
慌てて周囲に気を張り巡らせると、幾つか微弱ながら殺気を纏った何かが隠れているのが分かる。
一度掴めば気配がよく分かる。
間違いない。本物の暗殺者だった。