愛され王女は王の道をゆく
リィンはこれだけ気配を消せる腕の良さに舌打ちをしつつ、注意深く意識を張り巡らせなければ、気づくのが極めて困難な気配を、いとも簡単に気付いたアナスタシアに驚愕する。
「レオには『しばらく大丈夫』って聞いてたんだけど、珍しくあの子の読みが外れたみたいね」
「呑気に言ってる場合ですか!?
私が時間を稼ぎますので、その間に逃げて下さい」
そう言って、リィンはアナスタシアの前に立ち、抜刀した。
だが、アナスタシアはお手並み拝見ね――とでも言いたげに、警戒を解いて腕を組み、その場であろうことかリィンを観察し始めた。
(クソッ! 何を考えてるんだこの王女様は!?)
しかし、気付かれたと悟った暗殺者が、陰から飛び出してきたため、リィンは文句の一つも言えず、暗殺者と攻防を始める。
暗殺者の数は全部で五人。
幸い、全員がリィンの前側にいるため、アナスタシア側に抜けさせなければ問題ない。
暗殺者は不意打ちを得意とするため、手にした剣を振ってはいるものの、生粋の騎士であるリィンには十分目で追えるレベルだった。
一人をようやく切り捨てたが、五人同時にともなれば、流石のリィンとて、手数の多さに段々と押され始めていた。
「レオには『しばらく大丈夫』って聞いてたんだけど、珍しくあの子の読みが外れたみたいね」
「呑気に言ってる場合ですか!?
私が時間を稼ぎますので、その間に逃げて下さい」
そう言って、リィンはアナスタシアの前に立ち、抜刀した。
だが、アナスタシアはお手並み拝見ね――とでも言いたげに、警戒を解いて腕を組み、その場であろうことかリィンを観察し始めた。
(クソッ! 何を考えてるんだこの王女様は!?)
しかし、気付かれたと悟った暗殺者が、陰から飛び出してきたため、リィンは文句の一つも言えず、暗殺者と攻防を始める。
暗殺者の数は全部で五人。
幸い、全員がリィンの前側にいるため、アナスタシア側に抜けさせなければ問題ない。
暗殺者は不意打ちを得意とするため、手にした剣を振ってはいるものの、生粋の騎士であるリィンには十分目で追えるレベルだった。
一人をようやく切り捨てたが、五人同時にともなれば、流石のリィンとて、手数の多さに段々と押され始めていた。