初対面の男の人とルームシェアリング始めました。
そのあと、電車で最寄り駅まで帰って、手をつないで歩いた。空には、ぽっかりと三日月が浮かんでいる。

「蓮くん、今日はいろいろありがとう。このリングに誓って、2人ずっと一緒だよね」

くしゃっと笑って蓮は言う。

「ああ、約束な。絶対これを結婚指輪にしような」

「・・・うん」

2人のアパートが近づいてきた。鍵を開けて中に入る。

「陽葵、明日は1限からだっけ?」

「そうなの、月曜日から、きついよね」

苦笑して、陽葵は言う。蓮くんとのこと、とりあえず、雪乃にだけは報告しよう。

「じゃあ、一緒に行こうか?僕も9時出勤だし、・・・陽葵、それじゃ、早すぎる?」

陽葵の永岡大学は、代々木、蓮の職場は飯田橋だ。飯田橋に9時前、となると、8時半には学校に着いちゃうけど、自習していよう。

「ううん、そんなことない。遅刻するよりずっといいもの。蓮くんと一緒に行けたら嬉しい」

「そんな可愛いこと言うとぉ・・・」

蓮は、陽葵の髪をくしゃくしゃ、ってして、優しくキスをした。そして、ぎゅっと抱きしめて。

「ここまで、なんだよな?」

「土曜日まではね」

「そっか、変更はなしかぁ」

蓮はちょっと残念そうだった。でも、急ぎたくない。ゆっくり行こうよ。

「じゃあ、おやすみ、陽葵」

蓮は陽葵のおでこにそっとキスをした。陽葵は夢見心地で

「おやすみ、蓮くん」

と言い、2人それぞれのベッドルームに行った。

陽葵は、プラチナリングを灯りにかざして、

「本当に、恋人同士になったんだなぁ。夢みたい」

リングにキスをして、寝る準備をしてベッドに入った。
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