死なないあたしの恋物語
「君2年生だろ? 今年の2年生はやけに乱暴なやつが多いなぁ」


「ご、ごめんなさい!」


あたしは慌てて横へよけた。


洋人君は制服のほこりを払いながら立ち上がり、苦笑いを浮かべる。


「君の事じゃないよ。階段を駆け上がって行った男子たちのことだ」


「あ……」


「怪我はない?」


「は、はい」


「どうしてそんなに緊張してるの? なんか頬も赤いけど?」


洋人君が心配そうにあたしの顔を覗き込む。


あたしの心臓はドクンッとはねて、思わず後ずさりをしてしまった。


まさかこんなに早く洋人君と再会できるなんて思っていなかった。


それも前回と同じシチュエーションで。


「だ、大丈夫です。ありがとうございます洋人君」


「え? 俺名前名乗ったっけ?」


洋人君が自分を指差して小首をかしげる。


しまった、つい口をついて出てしまった。
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