癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
土の国 サンドロック城

風の国から来た書簡に目を通すと、
黒くツヤのある長く真っ直ぐな髪で、褐色の肌の美女のエメラルドグリーンの瞳がキラキラと輝いた。

「戦だ!生ぬるい生活にうんざりしていたところだ!」

「ビアンカ王女、戦ではごさいません!魔物討伐の応援要請です!」

と、すぐさま執事の男が訂正した。

「分かっておる!すぐに快諾の返事を!ロズウェルに先を越される前に出発するぞ!」

「かしこまりました。」

と、執事は返事をしてから部屋を出て行った。

「アイス!!アイスはいるか??」

と、ビアンカが、大声で呼ぶと、どこからともなく、スッと、ブロンズ色の長い髪と目を持つ、美しい女性兵士が現れ、片膝を付き頭を下げた。

「ビアンカ様、お呼びでしょうか。」

「アイス!風の国へ行くぞ!」

「えっ!風の国ですか?」

と、顔を上げ動揺しながら答えた。

「なんだ嬉しくないのか?お前の生まれ故郷だろう?」

「私は故郷を捨てた身ですから。今は土の国が私の故郷です。」

「まぁよい。魔物が復活したらしい。討伐要請が来たが、お前はどうする?」

「もちろん、お供させていただきます。」


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