癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
火の国 ファイアウォール城

ソフィアは窓から、風の国に向けて出発するロエルと騎士団達を見つめていた。

アンはソフィアのことを心配そうに横目で見ながら、テーブルに朝食を並べていた。そして、朝食を並べ終わると、明るく元気に声をかけた。

「ソフィア様、大丈夫です!なんてったってロエル様は4国最強なんですから!ロエル様がお帰りになられたらすぐに挙式ですよ!しっかり留守を守りましょう!ささっ、その為にもちゃんと召し上がってくださいませ。」

ソフィアは力なく

「ありがとう。」

と言うと、ゆっくりと、椅子に座り、朝食を食べ始めた。

そして、朝食を食べ終わると、片付けを始めるアンに向かって、

「アン、お願いがあるの。」

と、真剣な眼差しで、話し出した。

「私も風の国に行きたい。ロエルを追いかけたいの。」

「なぜです?」

「ロエルに何かあっても私ならすぐに治せるわ。」

「お気持ちは分かりますが、ソフィア様に何かあっては身も蓋もないですよ。」

「お願い!」

アンは大きく溜め息をついてから、

「私がいくら反対しても行かれるおつもりですよね…。前のように勝手に抜け出されても困りますし…。分かりました。少し護身術も心得ておりますので、私もお供します。」

「アン!ありがとう!」

ソフィアは思いが通じた喜びで、アンの両手を握りしめた。

「では、出発の準備をして参りますので、ソフィア様もご準備ください。」

と、アンはそう言うとテキパキと片付けて部屋を後にした。
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