癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
話を聞き終わると、ソフィアはぽろぽろと泣き出した。涙を自分の手で拭いながら、

「ひどい…。」

と、ソフィアが言うと、女将はソフィアを慰めるように、ソフィアの肩にそっと手を置いた。

「まぁ、魔物は人をたぶらかす為に美しいもんだからね。お兄さん、ずいぶんと色男だから、魔物なんじゃないのかい?」

「はい、魔物です。」

と、シルバーが笑顔で答えると、ソフィアとアンは固まってしまった。二人は焦ったが、女将は本気には受け取らず、

「ハハハッ!面白いお兄さんだね!じゃ、そろそろ戻るよ。」

と、言ったので、ソフィアとアンはホッと胸をなで下ろした。女将はテーブルに手をつき、席から立ち上がって、戻ろうとすると、今まで、女将には質問しなかったシルバーが、

「最後に1つすいません。その銀狼様の恋人は今はどこにいるんですか?」

と、質問した。

「噂では、土の国らしいけどね。戦闘民族の国なら万が一見つかっても手が出せないし、あそこの国は、代々女王制だから男女の変な心配もいらないからね。」

「なるほど。ありがとうございます。」

と、シルバーが言った。

「ありがとうございました!」

続けてソフィアとアンも、お礼言い、頭を下げた。

「今も昔も風の国の王族はやることが変わりませんね。」

と、アンが溜め息をついた。
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