癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
それに続いて、シルバーとジョンも部屋を出た。
そして、アンも席を立ち、

「出発の準備をして参ります。」

と、言って部屋を出た。

ソフィアも、まだロエルと二人きりになるのは気まず過ぎると思い、慌てて立ち上がり、

「私も手伝うわ!」

と、言って、アンの後を追いかけようと扉の方へ向かった。しかし、扉の前まで来ると、後ろからソフィアの頭を両側から挟むように、ロエルの逞しい長い腕がバタンと扉を閉めた。

ソフィアの心臓がドクンとなった。

 ああ、どうしよう…二人きりになってしまったわ…。さっきの私の言葉、絶対ロエルは怒ってるはず…。

ソフィアは緊張しながらも、ゆっくりとロエルの方へ向きを変えた。扉とロエルの腕に囲まれ、ソフィアは逃げ場がなくなっていた。その状況に、ソフィアの鼓動が一段と早くなる。

 逃げられない…。

「あの、ロエル?私も出発の用意を…。」

と、言いながら恐る恐るロエルを見上げた。
すると、ロエルはソフィアのことをぎろりと睨んだ。
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