癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
ロエルの大きな手がソフィアの手を包み込み、ソフィアは、ドキッとした。ソフィアは突然のことに、真っ赤になりながら、
「あの…ロエル?どうしたの?」
と、聞いた。
「おはようのキスをしようと思ってね。」
と、ロエルは優しく微笑んだ。
「おはようのキス??」
「ああ。ソフィアからしてくれる?」
「えっ!?」
「嫌かい?」
「嫌というより…恥ずかしいわ。」
と、ソフィアは頬を染め俯きながら答えた。
「ソフィア、もうすぐ俺達は結婚するんだ。もう少し俺に慣れて欲しい。」
と真っ直ぐな目でソフィアを見つめながら言うと、ロエルはソフィアに重ねた手を優しく動かした。ソフィアは早まる鼓動に耐えながら、
「分かったわ。」
と言うと、意を決して目を瞑り、えいっとばかりに、ロエルの頬にチュッと軽くキスをして、すぐに俯いた。自分からキスをするなんて、ソフィアにとっては顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった。しかし、ロエルは難しい顔をしながら、
「うーん。早いよ。短い!少ない!やり直し!」
と、ソフィアにダメ出しをした。
「え?!やり直し?」
「そう。」
と言って、ロエルは顔を横に向けるとソフィアに自分の頬はここだとばかりに人差し指でトントンと軽く叩いた。
「分かったわ。」
再びソフィアは目を瞑り、ロエルの頬にキスをしようと唇を頬に近づけた。
「んー???」
しかし、頬に触れたはずのソフィアの唇はなぜかロエルの唇に重なっていた。
横を向いていたはずのロエルが咄嗟に顔を動かし、ソフィアの唇を奪ったのだ。