癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
ソフィアの部屋で二人きりになったロエルとソフィア。

ロエルはゆっくりと、ソフィアに近づいてきた。ロエルはソフィアの目の前で立ち止まった。するとソフィアはふふっと笑った。

ロエルが不思議そうに、

「どうして笑ったの?」

と聞くと、ソフィアは、

「今日はもうロエルに会えないと思っていたから嬉しくて。」

と答えた。ロエルはソフィアの屈託なく放たれた言葉を聞いて、ニヤニヤしている自分の口元を片手で覆い隠した。

「ロエル?どうしたの?」

ソフィアが不思議そうに聞くと、

「何でもないよ。ソフィア、抱き締めても?」

と優しく聞いた。

ソフィアは、コクンと頷いた。

するとロエルは優しくそっとソフィアを抱き寄せた。

ソフィアはロエルの胸の中で、ドキドキしていた。ロエルの厚い胸板がとても頼もしく、ドキドキと安心が入り混じったような不思議な感覚だった。

「体調はどうだい?」

と、ロエルが聞いてきた。眠り薬を吸わされたソフィアを心配していたのだ。

「ベルデさんの魔法のお陰で何ともないわ。」

「そうか、よかった。今日は怖い目に遭わせてしまってすまなかった。」

それを聞いて、ソフィアは慌てて顔を上げ、

「ロエルが謝ることじゃないわ。」

と言った。

ロエルの深い青い色の瞳と視線がぶつかった。ソフィアはぽっと頬を赤らめ、また顔をロエルの胸に隠した。ロエルはそんなソフィアの顎に手を置き、再び自分の方に向くようソフィアの顔をそっと動かした。

ソフィアは先程よりも頬の赤みが増し、ロエルの瞳から視線を逸らした。

「どうして逃げるの?」

とロエルが聞くと、

「逃げてるんじゃないの。胸がドキドキして無理なの。」

と、言った。

「無理じゃないよ。」

と言うと、ロエルはさらにソフィアの顎を引き寄せると、唇を重ねた。

ロエルの優しかった腕に力が入り、ソフィアの身体をロエルの腕の中に固定された。
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