癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
結婚式当日

一夜明け、結婚式当日を迎えた。
気持ちよく晴れていて、結婚式には最高の天気だ。

ソフィアは既にウェディングドレスに着替え、ヘアメイクなども終わり、窓辺に置かれた椅子に座って、その時を待っていた。

コンコンコン

「はい。どうぞ。」

扉がノックされ、同じく準備が終わったロエルが入って来た。ソフィアはロエルの方を見て立上がった。

ロエルは部屋に入るなり、ソフィアの美しさに立ち止まり、声も出なかった。
純白のドレスがソフィアの美しさをさらに引き立たせ、金色の輝く髪はきれいに結われ、白く美しい肌に、ピンクの頬、艶めく唇に、潤んだ瞳。窓辺から差し込む光がソフィアをさらに輝かせた。ロエルは時が止まったかのようにソフィアを見つめ、

「…なんて美しいんだ。」

と、自然と口から言葉が出た。ソフィアは照れながら、

「ロエルの方こそ、とても素敵よ。」

と、言った。それもそのはず。元々体格が良く、美しい顔立ちのロエルが、今日は白い正装用の軍服を着ており、女性なら誰しも見惚れてしまうほど、いつもよりさらに格好よく見えた。

ロエルはソフィアの側に行き、手を取ると、

「ソフィアが美し過ぎて、誰にも見せたくないよ。」

と言った。

「私も、ロエルが素敵過ぎて、みんなロエルのことを好きになってしまうんじゃないか心配になってきたわ。」

「そんな心配はいらない。俺が愛してるのはソフィアだけだ。」

見つめ合う2人の横で、

「ウォッホン!」

と、アルバートが咳払いをした。

「いつからそこに?」

「何を仰います!ずっとロエル様と一緒におりましたが?」

「あぁ、そうだった。ソフィアに見惚れてしまってつい…。すまなかった。」

「確かに。今日のソフィア様はさらにお美しゅうございますからね。ささ、お二人とも、先にシルバー殿の挙式に参りませんと!」


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