癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
城内のチャペル

ロエルとソフィアが到着すると、シルバーとアイスの挙式が始まった。

シルバーとアイスは、ソフィアのウエディングドレスとは違い、風の国の挙式用の民族衣装を着ていた。シルバーとアイスも、ロエルとソフィアに負けず劣らず美しかった。

神父が誓いの言葉を言う。

「夫シルバーは、妻アイスを永久に愛することを誓いますか?」

「誓います。」

「妻アイスは、夫シルバーを永久に愛することを誓いますか?」

「誓います。」

「では、誓いの口づけを」


二人は少し見つめ合ってから、誓いの口づけを交わした。そして、皆の方に向きを変え、お辞儀をした。

チャペルに拍手が響き渡った。ソフィアも嬉しさのあまり手が痛くなるほど拍手をした。


「さあ、次は俺達の番だ。行こう!」

と、言ってロエルはソフィアに肘を曲げ腕を突き出した。ソフィアはそっとロエルの腕に手をかけ、そして、練習した通り、一歩一歩丁寧に歩いた。
 アンとハリスや城内の者達、ベンじいさんにニック、そして先ほど一足先に挙式を終えたシルバーとアイスも笑顔で拍手を送る。

神父の前まで来ると立ち止まり、誓いの言葉を述べる。

「夫ロズウェルは、妻ソフィアを永久に愛することを誓いますか?」

「誓います。」

ロエルは力強く言った。

「妻ソフィアは、夫ロズウェルを永久に愛することを誓いますか?」

「誓います。」

と、ソフィアも自信を持って言った。

「では、誓いのキスを。」

ロエルとソフィアは、ゆっくりとキスを交わした。
それから皆に向き直りお辞儀をすると、盛大な拍手が湧き起こった。アンは泣きながら拍手をしており、ベンじいさんの目にも涙が光っていた。
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