癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
ホッとしたのも束の間で、すぐにアルバートが、

「お二人とも、お急ぎください。」

と言った。歩きながらアルバートが、

「今日は朝から開門しておりまして、ロイヤルウェディングを見る為に、既にバルコニーの前には多くの国民が集まっております。」

と言った。バルコニーの前に到着すると、多くの国民の声が聞こえてきた。

「ロズウェル王!ロズウェル王!」

その声を聞き、ソフィアの不安が増す。

「う、上手く出来るかしら…。」

ソフィアがやや青ざめながら言うと、

「あれだけ練習したのですから大丈夫ですよ。誰よりも美しいお妃様です。自信を持ってください。ソフィア様。」

と、いつも手厳しいアルバートが励ましてくれた。

「そうだぞ、ソフィア。君はこの国の王妃になるのだから。」

とロエルが付け足すように言った。

王妃…

という言葉を聞き、ソフィアの緊張と不安が一気に増した。

「ダメだわ…足がすくんで歩けない…。」

「大丈夫。」

と言って、ロエルがソフィアの腰にそっと手を回し、ゆっくりとバルコニーにエスコートした。

「みんなソフィアの微笑みを待ってるよ。」
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