空の色
早速、心臓外科では、なみの手術について話し合いが進められていた。

瀬野先生「広瀬波 26歳、10年前に私が担当した、心臓手術をしていますが、最近の調子が良くなく、再手術を検討しています。本人も手術に同意済みです。」

院長「なみちゃんか。。。もう10年もなるのか、瀬野先生に任せるよ。」

実は、私の1回目の心臓手術は偶然に世界初の手術が行われたのではない。私の父が、この病院の経営者で、院長と仲が良く、まだ一度もやったことのない手術の検討を院長が許可してくれたのだ。

そのころ、ちょうど海外から日本に戻ってくる先生がいると情報があり、それが瀬野先生だったのだ。

あれから10年、変わらずに私の主治医としていてくれる。

私の両親はアメリカにいるため、瀬野先生は、私の保護者的な感じでもある。
何回か体調を崩しては入院を拒んだ私を家に置いてくれたり、私のことを真剣に考えてくれる。

私も、尊敬してる。でも、、、最近それだけじゃないような。。。
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