婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
イリムは側近の持ってきた話を疑いはじめる。
「その女神とやらは本当にオディーリアなのか? まったくの別人じゃないだろうな」
「私も最初はそう思ったのですが、白銀の髪に紫水晶の瞳を持つ絶世の美女。女神とやらの話を聞けば聞くほど、オディーリア様としか思えず……」
白銀の髪は希少だ。ロンバル人にもナルエフ人にもほとんど見かけない。
「まぁいい。この戦に勝利するのは俺だ。そうなれば、その女神とやらも俺のものになる」
その女の正体は、レナートを殺した後でじっくりと確かめればよい。イリムはそう考えオディーリアの話を打ち切った。いま重要なのは、オディーリアではなくレナートの喉元に放ったスパイの動向のほうだ。
「あいつらからはまだなんの報告もないのか。そろそろあの男をここに連れてくる手筈になっていただろう」
「そうですね。ですが、怪しまれぬよう連絡は必要最低限と言いつけましたから。連絡がないのは首尾よく進んでいる証かと……」
「だといいんだがな」
「その女神とやらは本当にオディーリアなのか? まったくの別人じゃないだろうな」
「私も最初はそう思ったのですが、白銀の髪に紫水晶の瞳を持つ絶世の美女。女神とやらの話を聞けば聞くほど、オディーリア様としか思えず……」
白銀の髪は希少だ。ロンバル人にもナルエフ人にもほとんど見かけない。
「まぁいい。この戦に勝利するのは俺だ。そうなれば、その女神とやらも俺のものになる」
その女の正体は、レナートを殺した後でじっくりと確かめればよい。イリムはそう考えオディーリアの話を打ち切った。いま重要なのは、オディーリアではなくレナートの喉元に放ったスパイの動向のほうだ。
「あいつらからはまだなんの報告もないのか。そろそろあの男をここに連れてくる手筈になっていただろう」
「そうですね。ですが、怪しまれぬよう連絡は必要最低限と言いつけましたから。連絡がないのは首尾よく進んでいる証かと……」
「だといいんだがな」