婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
イリムは横柄な仕草で足を組み替えた。すると、その瞬間にイリムの天幕に数名の兵がなだれ込んできた。側近がイリムを守ろうと前に歩み出た。彼は兵に向かって短く叫ぶ。
「止まれ! 我が軍の鎧だが……まさかナルエフ兵か?」
自軍の鎧を身に着けているが、どこか異質な空気をまとう兵たちはにやりと笑ってイリムを見つめた。
「ご心配なく、イリム殿下。我々はあなたの味方です」
その言葉にイリムと側近はほっと安堵のため息をついた。
「では、ナルエフの王子殿下の?」
「えぇ、そうです。私たちは殿下の配下のものです。実は作戦を変更せざるをえない事態になりまして」
「なにがあった?」
話を聞いていたイリムも椅子から立ち上がった。その一瞬の隙をついて、一番後方にいた兵士がぴょんとイリムに飛びかかり、うなじをひと突きした。イリムは膝から崩れ落ち床に倒れこんだ。
「ひぃ。イリム殿下」
驚いた側近は腰を抜かして後ずさる。
「な、お前たちは何者だ?」
イリムをしとめた小柄な兵士が顔をあげてにこりと笑った。
「止まれ! 我が軍の鎧だが……まさかナルエフ兵か?」
自軍の鎧を身に着けているが、どこか異質な空気をまとう兵たちはにやりと笑ってイリムを見つめた。
「ご心配なく、イリム殿下。我々はあなたの味方です」
その言葉にイリムと側近はほっと安堵のため息をついた。
「では、ナルエフの王子殿下の?」
「えぇ、そうです。私たちは殿下の配下のものです。実は作戦を変更せざるをえない事態になりまして」
「なにがあった?」
話を聞いていたイリムも椅子から立ち上がった。その一瞬の隙をついて、一番後方にいた兵士がぴょんとイリムに飛びかかり、うなじをひと突きした。イリムは膝から崩れ落ち床に倒れこんだ。
「ひぃ。イリム殿下」
驚いた側近は腰を抜かして後ずさる。
「な、お前たちは何者だ?」
イリムをしとめた小柄な兵士が顔をあげてにこりと笑った。