婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
「だろうな。でも残念ながら、裏切り者はクリストフひとりじゃない」
「え?」
レナートはオディーリアに、ふっと悲しげな笑顔を向けた。
「えっと、もしかして私を疑ってたりは……」
オディーリアがそう言うと、レナートはポンとオディーリアの頭をはたいた。
「アホか。そんな疑いは1ミリも抱いていない。お前が元婚約者を気にかけるのは心底不愉快だが……」
レナートはオディーリアと腰を引き寄せ、その距離をぐいとつめると耳元でささやく。
「お前が誰を思っているかは、俺が一番よく知っている」
甘く艶のある声にオディーリアの背中はぞくりと震えた。こんなときだというのに、胸がドキドキとうるさく騒ぎだしちっとも静まらない。
「あの男を気にするのは、なにか理由があるんだろう。それはこの戦が終わってからじっくりと聞かせてもらう」
「でも、それなら他に誰が?」
オディーリアにはさっぱり見当がつかなかった。クリストフ以外となると、悲しいことに疑わしい人間は自分くらいしか思いつかない。
「え?」
レナートはオディーリアに、ふっと悲しげな笑顔を向けた。
「えっと、もしかして私を疑ってたりは……」
オディーリアがそう言うと、レナートはポンとオディーリアの頭をはたいた。
「アホか。そんな疑いは1ミリも抱いていない。お前が元婚約者を気にかけるのは心底不愉快だが……」
レナートはオディーリアと腰を引き寄せ、その距離をぐいとつめると耳元でささやく。
「お前が誰を思っているかは、俺が一番よく知っている」
甘く艶のある声にオディーリアの背中はぞくりと震えた。こんなときだというのに、胸がドキドキとうるさく騒ぎだしちっとも静まらない。
「あの男を気にするのは、なにか理由があるんだろう。それはこの戦が終わってからじっくりと聞かせてもらう」
「でも、それなら他に誰が?」
オディーリアにはさっぱり見当がつかなかった。クリストフ以外となると、悲しいことに疑わしい人間は自分くらいしか思いつかない。