婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
「お前がロンバル人であることも、あの男の婚約者であったことも、気にする必要はまったくない。それらの過去がいまのオディーリアを作ったのだから、俺はむしろ感謝してるくらいだ」
超能力でもあるのだろうか。レナートはいつだって、オディーリア本人よりも的確に彼女の気持ちを読み取ってしまう。
彼は優しげに目を細めて言う。
「お前を失いたくないと思うと、俺はいつも以上に頭が回るし勘が鋭くなる。戦場の女神の力は偉大だと感心している」
「レナート」
彼の優しさが胸にしみた。レナートがいいと言ってくれている間は、彼のそばにいてもいいだろうか。この温かい胸のなかに。
「今の私にはなんの力もありませんが、いつかレナートの本物の女神になれるように努力します。だから……そばにいてもいいですが?」
レナートの腕が力強くオディーリアの背中を抱き寄せた。熱い唇がオディーリアの心と身体を溶かしていく。角度を変えて繰り返されるキスにオディーリアは息を切らせた。
「あっ、はぁ」
「死んでも俺のそばを離れるな。それ以外にお前に望むことなどなにもない」
イエスの返事を、言わせてはもらえなかった。しなやかな獣のような彼にまた唇を奪われてしまったから。
超能力でもあるのだろうか。レナートはいつだって、オディーリア本人よりも的確に彼女の気持ちを読み取ってしまう。
彼は優しげに目を細めて言う。
「お前を失いたくないと思うと、俺はいつも以上に頭が回るし勘が鋭くなる。戦場の女神の力は偉大だと感心している」
「レナート」
彼の優しさが胸にしみた。レナートがいいと言ってくれている間は、彼のそばにいてもいいだろうか。この温かい胸のなかに。
「今の私にはなんの力もありませんが、いつかレナートの本物の女神になれるように努力します。だから……そばにいてもいいですが?」
レナートの腕が力強くオディーリアの背中を抱き寄せた。熱い唇がオディーリアの心と身体を溶かしていく。角度を変えて繰り返されるキスにオディーリアは息を切らせた。
「あっ、はぁ」
「死んでも俺のそばを離れるな。それ以外にお前に望むことなどなにもない」
イエスの返事を、言わせてはもらえなかった。しなやかな獣のような彼にまた唇を奪われてしまったから。