婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
リムの街で一番高価な宿にレナートは部屋を取った。
イリムはナルエフを「辺境の民が野蛮な暮らしをしているところだ」と嘲っていたが、この宿を見る限りではナルエフの文化水準はロンバルになんら劣るところはなさそうだった。
「この街は俺の庭のようなものだ。安心していい。護衛の兵も残してるしな」
そう言って、レナートはオディーリアを部屋へと連れて行った。
豪華な部屋だった。真紅のビロードばりのソファと天蓋のついた大きなベッド。調度品はどれもセンスがよく、高級感があった。
案内をしてくれただけで出て行くのかと思いきや、レナートは自分もスタスタと部屋に上がりこみ、ソファに腰かけ、ふぅと息を吐いた。
「同じ部屋……」
オディーリアがつぶやくと、レナートはふっとおかしそうに目を細めた。
「味見……するんですか?」
別に嫌だとは思わなかった。今のオディーリアは彼の所有物なのだし、なんならイリムよりはマシかもしれないとすら思う。
「どうするかなぁ。して欲しいか?」
クスクスと笑いながら彼は言う。
イリムはナルエフを「辺境の民が野蛮な暮らしをしているところだ」と嘲っていたが、この宿を見る限りではナルエフの文化水準はロンバルになんら劣るところはなさそうだった。
「この街は俺の庭のようなものだ。安心していい。護衛の兵も残してるしな」
そう言って、レナートはオディーリアを部屋へと連れて行った。
豪華な部屋だった。真紅のビロードばりのソファと天蓋のついた大きなベッド。調度品はどれもセンスがよく、高級感があった。
案内をしてくれただけで出て行くのかと思いきや、レナートは自分もスタスタと部屋に上がりこみ、ソファに腰かけ、ふぅと息を吐いた。
「同じ部屋……」
オディーリアがつぶやくと、レナートはふっとおかしそうに目を細めた。
「味見……するんですか?」
別に嫌だとは思わなかった。今のオディーリアは彼の所有物なのだし、なんならイリムよりはマシかもしれないとすら思う。
「どうするかなぁ。して欲しいか?」
クスクスと笑いながら彼は言う。