婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
「別にどちらでも。お好きなように」
オディーリアは正直に答えた。彼の好きにすればいい。本心からそう思っていた。
「では、来い」
ソファに座ったまま、彼は両手を広げた。オディーリアはそろそろと彼に近づいていく。彼女が目の前まで来ると、レナートはソファから立ち上がった。
長身の彼が、獲物を前にした獣のような鋭い目つきでオディーリアを見下ろす。オディーリアはさすがに少し恐怖を感じて、ぴくりと身体を強張らせた。
次の瞬間、レナートはひょいと彼女の身体を抱えあげ肩にかついだ。まるで荷物のような扱いだ。彼はそのままオディーリアをぽいとベッドに放り投げた。
「寝とけ。なんのために宿を取ってやったと思ってるんだ?」
「…………」
どうやら味見のためではないようだ。レナートははぁと深いため息を落とした。
「たしかに美しいんだが……お前を抱くのは虚しくなりそうだな」
「虚しい?」
「人形じゃないんだから、自分の意思くらい持て」
「自分の意思? どちらでも構わないと言いましたが」
オディーリアは正直に答えた。彼の好きにすればいい。本心からそう思っていた。
「では、来い」
ソファに座ったまま、彼は両手を広げた。オディーリアはそろそろと彼に近づいていく。彼女が目の前まで来ると、レナートはソファから立ち上がった。
長身の彼が、獲物を前にした獣のような鋭い目つきでオディーリアを見下ろす。オディーリアはさすがに少し恐怖を感じて、ぴくりと身体を強張らせた。
次の瞬間、レナートはひょいと彼女の身体を抱えあげ肩にかついだ。まるで荷物のような扱いだ。彼はそのままオディーリアをぽいとベッドに放り投げた。
「寝とけ。なんのために宿を取ってやったと思ってるんだ?」
「…………」
どうやら味見のためではないようだ。レナートははぁと深いため息を落とした。
「たしかに美しいんだが……お前を抱くのは虚しくなりそうだな」
「虚しい?」
「人形じゃないんだから、自分の意思くらい持て」
「自分の意思? どちらでも構わないと言いましたが」