婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
カシュガルはロンバルとは友好国だった。同じように歴史のある古い国だ。オディーリアは頭の中に地図を思い浮かべる。イリムに付き合ってあちこち回っていたから、オディーリアの脳内地図は細かく、正確だ。
(たしかに。ナルエフとはあのあたりで国境を接することになるのか)
「ロンバルでなくて、安心したか?」
難しい顔をしてしまったオディーリアにレナートは笑いかける。
「え? いえ……それは、特になにも思いませんでした」
我ながら薄情だと思う。ロンバルで戦があって、オディーリアの知る誰かが傷つくことになったとしても自分の胸はこれっぽっちも痛まないだろう。
「カシュガルは大国ですよね」
「まぁ……新興の我が国に比べたら、ロンバルもカシュガルも伝統ある大国だな」
「大丈夫なのですか?」
(たしかに。ナルエフとはあのあたりで国境を接することになるのか)
「ロンバルでなくて、安心したか?」
難しい顔をしてしまったオディーリアにレナートは笑いかける。
「え? いえ……それは、特になにも思いませんでした」
我ながら薄情だと思う。ロンバルで戦があって、オディーリアの知る誰かが傷つくことになったとしても自分の胸はこれっぽっちも痛まないだろう。
「カシュガルは大国ですよね」
「まぁ……新興の我が国に比べたら、ロンバルもカシュガルも伝統ある大国だな」
「大丈夫なのですか?」