婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
「えっ、クロエも来るの?」
やや迷惑そうに眉をしかめたマイトに、クロエはふんと鼻を鳴らす。
「私だって戦場なんて嫌よ。でもお兄ちゃんが、侍女ならば主が行くところへはどこへでもついて行けって。いざって時はオデちゃんの身代わりになる覚悟で行ってこいって言うんだもん」
「え~ハッシュ、いつの間にオデちゃんを認めたの? ていうか、主が行くならって……レナート様が行くのにハッシュ自身は留守番じゃんか」
「そうよね! あの人、私がいるのが嫌なだけなのよ。あれこれ理由をつけて追い出したいだけ」
マイトとクロエの会話をレナートは苦笑しつつ聞いていた。
「……ハッシュは戦場では役に立たんから留守番でいい。クロエ、ついて来るなら無茶はするなよ」
「はーい、わかってますよ。マイト、私になにかあったらしっかり守ってよね」
「え~。クロエはたくましいし、強運そうだから、僕の出番なんてきっとないよ」
「か弱い乙女にたくましいとは失礼ねぇ」
(戦場に向かうと言うのに……まったく緊張感がないわ)
オディーリアは呆れてしまった。
やや迷惑そうに眉をしかめたマイトに、クロエはふんと鼻を鳴らす。
「私だって戦場なんて嫌よ。でもお兄ちゃんが、侍女ならば主が行くところへはどこへでもついて行けって。いざって時はオデちゃんの身代わりになる覚悟で行ってこいって言うんだもん」
「え~ハッシュ、いつの間にオデちゃんを認めたの? ていうか、主が行くならって……レナート様が行くのにハッシュ自身は留守番じゃんか」
「そうよね! あの人、私がいるのが嫌なだけなのよ。あれこれ理由をつけて追い出したいだけ」
マイトとクロエの会話をレナートは苦笑しつつ聞いていた。
「……ハッシュは戦場では役に立たんから留守番でいい。クロエ、ついて来るなら無茶はするなよ」
「はーい、わかってますよ。マイト、私になにかあったらしっかり守ってよね」
「え~。クロエはたくましいし、強運そうだから、僕の出番なんてきっとないよ」
「か弱い乙女にたくましいとは失礼ねぇ」
(戦場に向かうと言うのに……まったく緊張感がないわ)
オディーリアは呆れてしまった。