婚約者に売られたドン底聖女ですが敵国王子のお飾り側妃はじめました
「雪は悪いニュースだが、良いニュースもあるぞ」
「なんですか?」
「おそらく、明日の夜には祝杯をあげられる」
「ほ、本当ですか?」
「あぁ、約束する」
オディーリアは全身からどっと力が抜けていくのを感じた。
慣れている。そう思うようにしていても、本当の意味で戦争に慣れることなんてない。いつだって、恐怖と緊張、目を背けたくなる現実がここにはある。
なにより、目の前のこの人を失うかも知れないという耐え難い不安からようやく開放されるのだ。
もちろん、彼は将軍で、これから先も幾度も戦場に向かうであろうことはわかっている。だが、たとえ束の間の平和だとしてもやはり嬉しかった。
「ご武運を……祈ります」
声が震えた。女神でも悪魔でも、誰でもいい。明日の一日、どうか彼を守って欲しい。そう強く願った。
「……必ず、帰ってきてください」
「大丈夫だ。俺には女神がついてるからな」
そう言って、彼は頼もしい笑顔を見せた。
「なんですか?」
「おそらく、明日の夜には祝杯をあげられる」
「ほ、本当ですか?」
「あぁ、約束する」
オディーリアは全身からどっと力が抜けていくのを感じた。
慣れている。そう思うようにしていても、本当の意味で戦争に慣れることなんてない。いつだって、恐怖と緊張、目を背けたくなる現実がここにはある。
なにより、目の前のこの人を失うかも知れないという耐え難い不安からようやく開放されるのだ。
もちろん、彼は将軍で、これから先も幾度も戦場に向かうであろうことはわかっている。だが、たとえ束の間の平和だとしてもやはり嬉しかった。
「ご武運を……祈ります」
声が震えた。女神でも悪魔でも、誰でもいい。明日の一日、どうか彼を守って欲しい。そう強く願った。
「……必ず、帰ってきてください」
「大丈夫だ。俺には女神がついてるからな」
そう言って、彼は頼もしい笑顔を見せた。