もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません

「心配しなくとも、すぐにでもイーサンがお得意の移動魔法で()(さん)じる。男どもの対処はあいつに任せればいい。俺は、見飽きたイーサンのむさ苦しい顔は見たくない」

 移動魔法はマリーもご遠慮願いたかったし、ついこないだまで懐かしく思い出していたイーサンもいざご対面となると、やはり気は進まない。

 だからと言って、王子と城に行く理由にはならないわけで。

 まだ結論が出ないうちから、カーティスは浮上し始めてしまう。

「ま、待って。カーティス。私、城には」

「男との宿泊は、俺が許さない」

「泊まりにどうして王子の許可がいるんですかっ!」

 こっちはこっちで人の話を聞いてない上に、意味不明‼︎

 憤慨しているマリーに、エリックは耳を疑う言葉を続ける。
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