もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません

「マリーは俺の番だからだ」

 なにを言って……もう解消して……。

 そこまで考えて、王子の胸ぐらを掴む勢いで詰め寄る。

「もしかして、まだ解かれていなかったんですね⁉︎ だから私、未だに動物に避けられるんですね!」

 なーんだ。と、納得して、声が明るくなる。

 物凄い圧に、王子は仰け反り気味に答える。

「いや、解除魔法はかけたが?」

 一縷の希望の光が見えたのは一瞬で、喜んだせいで余計にスンとした気持ちになる。

「噛み付かなくとも、番の契りは結べるだろう?」

「えっと、言っている意味が理解できないのですが」

 顎をさすり、なにかを思案しているエリックを見つめていると、なんだか嫌な予感がする。
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