もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません
「さあ、立ち話もなんだ。食事を用意させよう」
カーティスは食事中は高みの見物なのか、大きな翼で優雅に羽ばたく。
「わあ。綺麗」
感嘆の声を漏らし、しばし見惚れる。
カーティスは、天井近くに設けられている窓と柱との段差に大きな体を横たわらせた。
エリックは食事を進めながら、あの日の騒動の結末を明かす。
「あの日、王都中央動物病院に往診依頼をしてきた男たちは、ただのゴロツキだった。武器商人とも呼べないくらい、戦争に乗じて悪さをするような輩だ」
「そう、ですか」
そんな人たちにまで、自分とエリックの関係を誤解されて知られていることに嫌な寒気を感じる。
「あいつらに頭脳プレイが出来るとは思えない。そそのかされたのだろう。しかし黒幕はわからず終いだ。すまない」
「そんな。謝らないでください」
「だからこそ、街の治療士には戻してやれない」
すまなそうに言われ、恐縮してしまう。
「こちらこそご迷惑をおかけします」
下げた頭を上げるとエリックは真剣な顔つきをしていて、マリーも緊張感を持つ。