もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません
丸め込もうとして、カーティスも私を歓迎しているっぽい発言をされたけど、全く信じられないんだから!
そう思いつつも魔力を交換した際、カーティスは無理矢理離れさせようとはしなかった。
今までにないほどに近かったと思うのに……。
そこまで考えて、俯瞰的に自分とエリックとの抱き合った構図を想像して、ボッと顔が熱くなる。
「なにを考えている。まあ、俺は見ていて飽きないが」
「飽きない、とは?」
「表情がコロコロ変わって、面白い」
ああ、また一人百面相とやらをやっていたんだわ。
「とにかくカーティスにも嫌われていますし、私をからかうのは止めてください」
ハッキリと意見を言ったのに、エリックは半ば呆れ気味で説き伏せる。
「カーティスもマリーを待っていたと言っただろう? わかりやすく言えば、俺と、マリー、両方とも自分のものだとでも思っているのだろう」
「私も王子も、ものじゃありません!」
言い放った勢いそのままに、入って来た扉へと戻る。
もう! カーティスまで! どれだけ俺様なの⁉︎ もしかして……。似た者同士だから、絆があるわけ⁉︎
思わぬ着地点に辿り着き、ひとり目を丸くした。