もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません
理解が追いつかないでいるマリーの髪をエリックが横に梳かしたため、マリーは肩を縮ませた。髪を寄せられ、肩が露わになる。
「マリーはなにもかもが無防備だな。つい噛みつきたくなるのは、俺の魔力が未だに暴走するせいなのか」
危うい発言を聞き、慌てて肩を手で覆う。
「エリック様ほどのお方の魔力が暴走したら、混乱が起きます」
「安心しろ。今はマリーにしか暴走しかけない」
それ、今一番の恐怖発言ですからー!
目を見開いて、精一杯距離を取ろうと試みるが、エリックに回されている腕はびくともしない。
「さすがに俺も大人だ。許可が無ければ噛みつきはしない」
楽しげに言うエリックに反論する。
「自ら頼む、奇特な人間がいるわけないじゃないですか!」