もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません

「会っているはずだ。今よりも幼いカーティスに」

 え? 今度はカーティス⁇
 一体なんなの?

 エリックは一呼吸置いて、このこんがらがっている話を紐解いていく。

「聖獣と王族は互いに相棒と認めると、気持ちを通じ合わせるために、王族は聖獣と魂を通わせる」

「た、魂ですか」

 もう魂でも、気持ちでも勝手に通わせててください。

 投げやりな気持ちでいても、話は進む。

「つまり俺はカーティスの姿を借り、カーティスとして行動する」

 突然、なにかのピースがピッタリはまったみたいに、ここ数日の不可解さの理由に気付く。

「もしかして、今も、その、カーティスの姿を借りてエリック様が行動なさるときもあるのですか?」

 この質問にエリックは眉を上げ「さあ、どうかな」と楽しそうに言う。

 絶対にそうだ。カーティスにしてはおかしいと思っていた行動。弱っていて甘えているとばかり思っていたとき、中身はエリック様なんだ‼︎

 それじゃあ……と回想して、ボッと火を噴いたように赤面する。

「そこはあまり深く考えるな」

 意味深に微笑むエリックに憤慨する。

 だって、カーティスだと思っていたから喜んで受け入れていたけれど、あんなことや、こんなこと……!

 って、自分の名誉のために言っておくと頬を舐められたくらいだから! 誓って頬を‼︎ と、また誰に言っているのかわからない言い訳を心の中で並べる。
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