もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません
「不用意に噛み付いたのは俺の落ち度だ」
エリックがマリーを擁護するように言うが、イーサンは容赦なく真実を突きつける。
「エリック様はご自身のせいで血を流す幼いマリー様を見てショックを受け、魔力を封印してしまいました。無意識ですので、封印を解く方法はわかっていません」
今まで騒いで聞いていたマリーも言葉を失う。そしてイーサンはなおも叩きのめすような言葉を付け加える。
「実質魔力のない王子では、求心力を失うでしょう。ですからカーティスが成長していない姿は公に出来ません」
相棒の聖獣が成長していないことが知られれば、必然的にエリックの異変に気付かれてしまう。