もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません
ケイトとシャリオの両親は上品でありながらも気さくな人物で、マリーは大好きになった。
階級の違いというか、王都と田舎との違いは感じたものの、両親やケイトたちの大らかな対応に助けられた。
「おはよ」
「おはようございます。昨日はありがとうございました。すっかりご馳走になってしまって。とても素敵なご両親ですね」
「そう? 身内を褒められると照れるわ。父も母もマリーに勧められて、すっかりオレガの実にハマっちゃったみたい。今朝も苦いって言いながらも食べていたわ」
オレガの実は小粒の丸い形をした香辛料の一種で、肉や魚料理の臭み消しとして重宝されている。
ケイトの家で出された料理にも使われており、すごく美味しかった。
ただ、王都ではオレガの実はあくまでも風味付けや飾りとして添えられていて、皿の隅に避けるのが一般的らしい。
気にせず食べるマリーに、ケイトたちは目を丸くした。