もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません
「オレガの実は田舎でよく採れたから、馴染み深くて。苦いからって残すのは、まだまだ子どもねってからかわれるんです」
「なによ。昨日はそんな話しなかったじゃない。『食べると刺激的で美味しいんですよ』って」
さすがにいい大人であるケイトの両親に『残すのは子どもだ』なんて言えない。
ただ、あまりにもマリーが美味しそうに食べるものだから、みんな試しに食べてみてくれたのだ。
「食べてみると美味しいですよね」
「そうね。ピリッとして、スパイシーよね。シャリオはどうしても好きになれないみたいだったけど。まだ、子どもなのね」
「ふふっ」と笑っていると、どこからともなくシャリオが現れる。
「俺が子どもなら、ケイトも子どもだ。双子なんだから」
「あら。実年齢を言ってるんじゃないわよ」
得意げな顔をするケイトに、シャリオはムキになって言う。
「食べれるさ」
「じゃお昼は、オレガの実を山盛りにした肉料理ね」
「あ、ああ」