もふもふな聖獣に反対されても、王子は諦めてくれません

「そうですよ。下等かどうかなんて、人間が勝手に決めていいものではありません。綿毛ウサギはふわふわのもふもふで、存在だけで尊いんですから!」

 自信たっぷりに言うマリーに、エリックは目を丸くする。

「綿毛ウサギ……。クッ。そうか。そうだな。表現に誤りがあった。謝罪する」

 丁重に頭を下げられ、困惑する。

「正式な謝罪がほしかったわけでは」

 戸惑うマリーに、エリックは優しげに告げる。

「マリーが大切だと思うものは、俺も守っていきたい」

 柔らかな表情に胸がキュンと鳴いて、王子の行動に物申したくなる。

"美しい"ただそれだけで罪だと、誰かこの王子に教えて差し上げて‼︎
< 96 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop