私が聖女?いいえ、悪役令嬢です!2~生存ルート目指したらなぜか聖女になってしまいそうな件~
レゼダに続いてイリスとカミーユ、ニジェルが学園長室に入った。
ソファーには、ヴルツェル王国の第一王女、ガリーナが堂々とした風格で腰をかけていた。ソファーの後ろでは護衛騎士がキリリと立っている。
レゼダを見てガリーナは優雅に立ち上がった。真っ赤なグラジオラスが描かれた豪華なドレスである。ヴルツェル王国自慢の鮮やかなプリントが見事だった。
学園長がガリーナにレゼダたちを紹介する。
「こちらはガリーナ殿下の学園生活をサポートする生徒です」
「フロレゾン王国の第二王子レゼダです。こちらは、私の婚約者イリスです」
レゼダの言葉に、イリスはギョッとしつつ頭を下げる。婚約の約束はしたが、まだ公式に婚約者と認められているわけではない。他国の王族に婚約者として紹介される段階ではないのだ。
「あの、正式にはまだなんですけど……。よろしくお願いします」
イリスはワタワタと付け加えた。レゼダはそれを無視し続けてニジェルを紹介する。
「そして、彼は僕の親友で学内での護衛まで押しつけてしまっている」
「ニジェルと申します」
ニジェルがそつなく挨拶をこなす。
ソファーには、ヴルツェル王国の第一王女、ガリーナが堂々とした風格で腰をかけていた。ソファーの後ろでは護衛騎士がキリリと立っている。
レゼダを見てガリーナは優雅に立ち上がった。真っ赤なグラジオラスが描かれた豪華なドレスである。ヴルツェル王国自慢の鮮やかなプリントが見事だった。
学園長がガリーナにレゼダたちを紹介する。
「こちらはガリーナ殿下の学園生活をサポートする生徒です」
「フロレゾン王国の第二王子レゼダです。こちらは、私の婚約者イリスです」
レゼダの言葉に、イリスはギョッとしつつ頭を下げる。婚約の約束はしたが、まだ公式に婚約者と認められているわけではない。他国の王族に婚約者として紹介される段階ではないのだ。
「あの、正式にはまだなんですけど……。よろしくお願いします」
イリスはワタワタと付け加えた。レゼダはそれを無視し続けてニジェルを紹介する。
「そして、彼は僕の親友で学内での護衛まで押しつけてしまっている」
「ニジェルと申します」
ニジェルがそつなく挨拶をこなす。