私が聖女?いいえ、悪役令嬢です!2~生存ルート目指したらなぜか聖女になってしまいそうな件~
ガリーナは王女として育ったためなのか、無意識に周囲を見下すところがあった。レゼダ以外の生徒は彼女より身分が低く、その身分差を自覚させるためマウントを取るのだ。しかし、フロレゾン王国はそもそも身分差に対してそれほど厳しくはいため、浮いていた。
また科学技術の発展しているヴルツェル王国から見ると、いまだにおまじないに頼ったりするフロレゾン王国は、未開の文化に見えるのだろう。今まで当然のように使っていた道具がないことをあからさまに馬鹿にしたりするのだ。
その上、ガリーナは歯に衣着せない物言いで軋轢を生みやすく、イリスはヒヤヒヤしながらもフォローして歩く。
カミーユは放課後に祈りの塔へ学びに行くことが多いので、プライベートの時間は基本イリスが面倒を見ることになっているのだ。
ガリーナが起こしたトラブルをイリスが間に入って取りなしている。男子の前では猫をかぶっているために、レゼダに助けを求めることもできない。
今のところは、相手も「イリス様が言うのなら……」と矛を収めてくれているのだが、それがいつまで続くのかイリスにはわからなかった。
ううう……。胃が痛い。私、こういうの向いてないのよ?
自分の部屋に帰ってから一人ぐったりとするイリスであった。
また科学技術の発展しているヴルツェル王国から見ると、いまだにおまじないに頼ったりするフロレゾン王国は、未開の文化に見えるのだろう。今まで当然のように使っていた道具がないことをあからさまに馬鹿にしたりするのだ。
その上、ガリーナは歯に衣着せない物言いで軋轢を生みやすく、イリスはヒヤヒヤしながらもフォローして歩く。
カミーユは放課後に祈りの塔へ学びに行くことが多いので、プライベートの時間は基本イリスが面倒を見ることになっているのだ。
ガリーナが起こしたトラブルをイリスが間に入って取りなしている。男子の前では猫をかぶっているために、レゼダに助けを求めることもできない。
今のところは、相手も「イリス様が言うのなら……」と矛を収めてくれているのだが、それがいつまで続くのかイリスにはわからなかった。
ううう……。胃が痛い。私、こういうの向いてないのよ?
自分の部屋に帰ってから一人ぐったりとするイリスであった。


