❤︎キミのことが好きすぎて、病んじゃいました❤︎【1】
「よーし、じゃあこのラムネどうぞ」

「……?」

 口に放り込まれたのは、イチゴラムネ。

「おいひっ……」

 ラムネが口の中で溶け出すと、意識も一緒に飛んで行ってしまった。



「んむっ……こ、ここは……?」

「あ!起きた?」

「ひっ……!菫くんっ……?」

 なんで菫くんがっ……!?

 っていうか、ここ本当にどこっ……!?

 薄暗くて、窓もなくて……檻……?

 鎖で両手両足、首が繋がれている。

 檻の向こうには不敵に笑う菫くんがいる。

「つーかまえた❤︎」

「やぁっ……!これ外してっ……!」

「外す?なんで?」

「えっ……?」

 やだっ……!なんで……?

「動けないっ……っぅ……」

 涙が溢れ出す。

 どうして……?なんでこんなことするの……?

「ここから出してっ……!」

「ふふっ、泣いちゃったねぇ可愛い」

「やだっ……!」

 込み上げてくるのはものすごい不安と恐怖だ。

「隼人くんっ……!助けて……!」

「だめ……僕以外の男なんて考えないで、名前も呼ばないで」

「っ……!」

 また、雰囲気が変わったっ……。

 すると、キィと音を立てながら檻のドアが開く。

「だめだよ、次他のヤツのこと考えたり言ったら、……ふふっ、刺しちゃうからね」

「ひっ……!」

 菫くんは私にナイフのような物を向けてくる。

「ゃっ……!ごめんなさいっ……」

「ふふっ、それでいいの。」

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